Celpe-Brasの筆記試験=ポルトガル語の作文
どうすれば上手に文章を書けるのだろう?と悩むことはありませんか。 さて、 Celpe-Bras の筆記試験=ポルトガル語の作文です。3時間で4つの作文、解答はすべてA4用紙一枚です。日本語でもこれだけの量の文章を書くことは少ないですよね。今回はスラスラと、上手に書くための G.E.I.P がテーマです。これは日本語で書くときにも活用できるので、ぜひ最後までご覧ください。
まずは下の表をご覧ください。Celpe-Bras の筆記試験の内容です。

- 課題1:ビデオを視聴してから、指示に沿って文章を書く
- 課題2:音声を聞いてから、指示に沿って文章を書く
- 課題3:テキストを読んでから、指示に沿って文章を書く
- 課題4:テキストを読んでから、指示に沿って文章を書く
共通しているのは、テーマとなる内容を理解した上で、与えられた指示に沿って文章を書くようになっていることです。指示に含まれている4つのポイントを正しく理解しておくと、かなり書きやすくなります。4つのポイントの頭文字がG.E.I.Pです。このポイントを最初にしっかり把握してから書き始めることは、日本語で文章を書くときにも助けになります。
G.E.I.P とは?
Gênero discursivo(文章の種類)
Enunciador(文章の書き手)
Interloctor(相手)
Propósito(書く目的)
この G.E.I.P は、とても具体的に指示されていることが多いです。それで、 G.E.I.P で設定されたシチュエーションをしっかり頭に入れると、文章が書きやすくなります。例としてCelpe-Bras 2019/2、Tarefa 3 の指示を見てみましょう。記事本文の上、オレンジ色の背景の部分が指示になっていますね。 G.E.I.P を見つけることができましたか?

Gênero discursivo | 文章の種類 | 手紙 |
Enunciador | 書き手 | パークレットがない、ある都市の商工会の会長 |
Interloctor(es) | 相手 | パークレットがない、ある都市の経営者たち (商工会の会員) |
Propósito(s) | 目的 | この施設をまだ持たない都市の会員たちに、 パークレットとは何かを説明し、 設備投資の重要性を主張する手紙を書く。 |
Gênero discursivo :文章の種類
これは文章の種類のことです。手紙、e-mail、新聞の記事、パンフレットなど様々な種類の文章を書くように求めれらます。当然ながら、種類に合わせた書き方が求められます。それで、普段から様々な種類のポルトガル語の文章を読んで、その構成や、基本的に共通している書き方を理解しておくとよいでしょう。
Enunciador :書き手
誰が書いているのか理解していると、書き方や内容にそれが現れてくるものです。相手との関係性がはっきりするので、同じ内容を書く場合でも、最初にどんな言葉を含めるか、どんな表現を使うかなどが自然と限定されてきます。
Interloctor(es) :相手
誰に宛てて書いているのかは、書き出しの敬称、最後の結句の選び方に影響してきます。上で取り上げた例では、商工会のメンバーである経営者の皆様が、あて先となっていましたね。ふさわしい書き出しの敬称は、”Prezados Senhores” などになりますね。手紙の結びには Cordialmente、Respeotosamente などがふさわしいことになります。
Propósito(s) :目的
目的は内容と直結しています。 上で取り上げた例では、パークレットとは何かを説明すること、この設備投資の重要性を主張することが目的となっていました。ほぼ、目的=内容と言えるかもしれません。また、設備投資の重要性について納得させるような構成を考える必要があることも分かりますね。そうすると、メリットについて、実際に導入した都市でも実績についてなどを含めると良さそうだと分かります。
まとめ
Gênero discursivo(文章の種類)、Enunciador(文章の書き手)、Interloctor(相手)、Propósito(書く目的)を最初にはっきりさせてから書くと、良い文章を書くことができます。
- 自然と含める内容、使う表現、構成が絞り込まれてくるのでスムーズに書くことができます。
- 出題者に求められてるスタイルの文章を書くことができるので、評価されます。
- これは言語に関係なく、文章を書くときに役立てることができます。
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